スタートアップのノウハウで新規事業の立ち上げを成功させるBeyondge独自のコンサルティング支援

Beyondge独自の新規事業創出・立ち上げ支援コンサルティング
新規事業の取り組みは多くの会社が成長していくうえで、非常に重要な取り組みですが失敗しやすいものでもあります。特に大企業の新規事業の場合には、「急速に変わっていく顧客・市場の変化についていけない」「必要な投資が適切なタイミングでできない」「意思決定がタイムリーにできなかい」「既存事業部門の協力が得られない」等の大企業特有の課題が難易度を高めてしまいます。大企業で新規事業を成功させるためには、これらの大企業ならではの課題に対応しつつ、柔軟かつ意思決定の早いスタートアップと戦って勝っていくことが求められます。
弊社は、多くのスタートアップ創出・バリューアップを支援してきた実績を持っています。また、大手コンサルティングファームで新規事業を支援してきた実績を持つコンサルタントもいます。そのため、弊社ではスタートアップ創出を通して獲得したノウハウと大手コンサルティングファームの強みをミックスした形での新規事業創出のコンサルティングサービスを提供することが可能となります。
新規事業を成功させる上での課題
大企業において新規事業を成功させるためには、教科書に書いてあるフレームワーク通りに進めていくだけでは難しいです。大企業ならではの課題に対応しつつ、その強みを活かした形で新規事業の立ち上げを進めていくことが求められます。
大企業特有の意思決定システム
新規事業では多くのスタートアップとの競争にさらされることになります。大企業の特性として、意思決定に時間がかかることが上げられます。基本的なサイクルとして年単位の予算を策定した上で、予算の範囲でやりくりをしながら、予算から外れるものは個別に承認を取っていく形になっている場合が 多いです。一方で、スタートアップであれば朝決めたことを昼に見直すくらいのスピードで進めていくことができます。この意思決定のスピード感の差を埋めていくことが、新規事業を成功させるためには非常に重要になってきます。
市場の不確実性、環境変化への対応
新規事業を難しくする課題のひとつが市場の変化、不確実性への対応になります。消費者ニーズやトレンドはたえず変わり続けます。AIをはじめとするテクノロジーの進化がその変化をさらに加速していきます。どれほど詳細な市場調査を行っても事業の成功を保証することはできません。大企業で新規事業を立ち上げる場合にも、この市場の変化に迅速に対応することが求められますが、前述の通り意思決定に時間がかかるために、変化対応力において、スタートアップと比べて数段遅くなります。
スタートアップとのプロトコルの違い
大企業の新規事業創出の手段として、スタートアップとの連携によるオープンイノベーションを推進することも1つの選択肢となります。ただ、オープンイノベーションでも大企業とスタートアップの考え方、スピード感の違いが推進上の課題となります。スタートアップでは”ある程度”見切り発車も許容しながらスピード感をもっていろいろな施策を進めて試行錯誤を繰り返すことが、成長していくためには重要になってきます。一方、大企業では意思決定に時間がかかります。稟議を通すために一定の書類を作成し、根回しした上で進めていくことが求められます。オープンイノベーションではこのずれをうまくすり合わせて進めていくことが求められます。
新規事業を成功させるポイント
大企業で新規事 業を成長させるためには、顧客ニーズの理解と改善ループ、持続可能な収益モデルと言った通常の新規事業創出で重要となる要素に加えて、意思決定を早めつつグループからの支援を受けられる「距離感」を適切に整えることも重要になります。さらには、自社だけで新規事業を創出するのではなく、スタートアップM&A、バイバック型JVのようなスキームを検討することで、新規事業の成功確率を高めることにつながると考えています。
顧客ニーズの徹底的な理解と高速な改善ループ
新規事業を成功させるためには顧客ニーズの徹底的な理解が重要となります。顧客が抱える潜在的な課題やニーズを把握し、それに応じた価値ある製品やサービスを提供することが求められます。特にスタートアップでは、早い段階で顧客に確認した上でプロトタイプを開発しマーケットフィットを見極めていく形で、短期間で市場理解を進めていきます。新規事業でスタートアップと競合する以上、スタートアップよりも顧客ニーズを理解し、改善ループを高速にまわす仕組みづくりが重要になります。
持続可能な収益モデルの確立
新規事業を立ち上げる場合、既にスタートアップが先行していたり、事業立上後に新たなスタートアップが参入してくることが当然考えられます。初期のアイデアは簡単に模倣され、新たな競合との戦いに勝ち抜いていくことが求められます。どのマーケットでなんの付加価値を顧客に提供して、どのような儲け方で持続的に成長していくか。新しいビジネスモデルが日々生まれてくる中で、柔軟な発想で組み立てていくことが求められます。
本社からの距離感の確保
大企業での新規事業において、市場理解、マーケットフィット、持続可能なビジネスモデルに加えて重要になるのが、本社との距離感になります。多くの大企業では意思決定に時間がかかるため、通常の意思決定プロセス・ルールに従って新規事 業を成功させることは難しいです。出島化、別会社化、JV設立等の本社から一定の距離をつくれる仕組みをつくったり、後述するようにスタートアップをM&Aする形で新規事業を立ち上げるような形も考えられます。一方で距離が遠すぎると、既存部門とのシナジーが想定される部分でも協力が得られにくくなります。想定されるキーマンを早い段階から巻き込ん連携できるようなチーミング、仕組みづくりも合わせて組み込んでいくことが重要になります。
スタートアップM&Aの活用
大企業で新規事業を立ち上げる場合に有効な手段の1つとして、スタートアップM&Aがあります。近年、スタートアップのイグジット手段の1つとしてM&Aが増加傾向にあり、大企業が完全に買収するケースもあれば、グループ会社にした上で成長を支援し、スイングバイIPOの形で上場につなげていくケースでの事例も増えています。大企業の場合には、0→1を立ち上げるのは難しくても、1→10→100にするフェーズでは、大企業のリソースとノウハウを使って仕組み化したり、成長を加速することが可能になります。Beyondgeでは新規事業創出を支援するコンサルタントに加えて、M&Aを支援する専門 チームがいてスタートアップM&Aを支援しています。自社だけでの新規事業創出がなかなかうまくいかない場合には、スタートアップM&Aも手段の1つとして検討することをおすすめしています。
バイバック型JVでの新規事業創出
スタートアップM&Aが難しい場合でも、大企業による新規事業の成功確率を上げるためにバイバック型JVでの新規事業創出も可能となります。バイバック型JVスキームでは、0→1の段階では弊社がマジョリティとなって新規事業を創出し、2~3年経ち一定規模になった段階で、弊社の持ち分をクライアントに売却することで100%子会社としてグループに取り込む形になります。そうすることで、柔軟かつ迅速な意思決定と行動が求められる新規事業の初期段階を乗り越えた上で、貴社の新規事業として取り込むことができ、自社だけで新規事業を進めるよりも成功確率を高めることが可能となります。このスキームであれば、一定規模に成長したスタートアップを買収するよりも投資を抑えて、自社とのシナジーの高い新規事業を生み出すことができます。
新規事業創出のアプローチ
弊社ではスタートアップのノウハウを活用して新規事業創出の支援しています。そのため、いろいろな形での支援依頼が来ており、クライアントの希望を考慮しながら最適な形でのご支援をさせて頂いております。
ケース①:「新規事業構想策定・実行支援」
新規事業創出を「構想策定」→「サービス・事業開発」→「事業運営」と進めていくアプローチで、弊社のアプローチの中では比較的オーソドックスな形になります。構想策定フェーズでは、アイデア創出のワークショップを開き、新規事業のアイデア を広く出したうえで、魅力度と実現難易度を検討しながら絞り込みを進めて、新規事業を組み立てていきます。顧客インタビュー、アンケート、エスノグラフィ(行動観察)を通じて、顧客の課題、ニーズを調査していき、サービスのコンセプトをつくり、事業計画に落とし込んでいきます。
こういったアプローチの場合でも、スタートアップのノウハウとネットワークを活用して、その業界のスタートアップと共同体制で提案したり、早い段階でプロトタイプを作って具体的なフィードバックにつなげていくことで、短期間で事業アイデアを具体化することが可能です。新規事業のアイデア具体化と合わせて重要になるのが、事業開発、運営フェーズで成長スピードを落とさないために、事業スキーム・体制づくりにも、アイデアを加えることで実効性を高めることを一緒に考えていきます。
ケース②:「新規事業アイデアコンテストの支援」
クライアントからの依頼の中には、社内で実施している新規事業アイデアコンテストから事業計画、実行までを支援してほしいというケースもあります。多くの会社で起きている課題として「1年目は結構応募があったのが、2年、3年と続けていくうちに応募が減ってきている」何とかしたいとの相談が良くあります。コンテストの1年目は、社内の新しいことをやりたい人が応募してくれますが、適切なフィードバックがなかったり、新規事業に取り組む姿勢が弱かったりする結果、年々、応募するモチベーションが下がってきます。結果として、本当は新規事業を進めたいと思っている人材がしらけてしまっているケースが多くあります。
弊社で支援する場合には、1年目に応募してくれた新規事業創出マインドを持った人材中心にアプローチ・フォローしていくことで、改善しながら継続して応募する仕組みづくりを大切にしています。また、アイデアコンテストで出てきた有望なアイデアを事業計画として形にして、事業化するところまで伴走支援することで実績をつくり、社内の機運を高めていくことを支援しています。